青森大漫遊〜未開の地「
下北半島」を制覇〜 

 MAP

 

2009/9/11〜9/13

休みが3日あれば四国は四万十川を考えていたが、日程的に難しく、今流行のETC1000円の威力を発揮できる場所へ行くことにした。それは青森。なかなか普通の高速代では行く気にはなれない。往復で20000円だもの。

そんな訳で、恐山をはじめ、1回行ったら次はないだろうって感じのところをチョイス。
また、日本先っちょシリーズの目玉として、本州最北端を踏破すべく、未開の地下北半島へ足を踏み入れたのだった。

1日目

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今回は長岡君との2人旅。久しぶりの車中泊あり。奥さんとジュニアを実家に預け、18:00に出発。

長岡君は新幹線で仙台にて合流予定。早めに出て仮眠を取らねば。

 

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0:20 仙台駅にて合流。最終の新幹線だった。仙台から一気に八戸と向かう。

ナビをセットすると、まずの目的地恐山まで440km位。結構あるのね。暗いうちに八戸までは行かねば。

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4:00 三沢市は道路沿いの休憩できる駐車場に到着。眠くはないが寝る。やるねセレナ。大の男が普通に縦に寝れました。

しかし、寒い。気温は12,3℃位だったんじゃん。毛布は1枚しかなかったし。よく寝れた様な寝れなかった様な。

 

 

6:00 目が覚めた。出発。恐山まで100km。長岡君は起きず。全く起きず。大音量の音楽でも起きず。まるで恐山まで死体を運んでいるかのよう。

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途中は六ヶ所村を通過。6ケ所村を通過しましたが、原研の周りにこれでもかってくらいAPが広がっていた。
そりゃ請求も多いのも納得。

で、朝6:30に通過したにもかかわらず、
従業員?を乗せたミニバス・ハイエース・タクシーが80kmのスピードで滑走してるし。
道もまっすぐで、70キロくらいで走行してるも、軽くワゴンとかに抜かされるし、
しまいには回送の路線バスに抜かれたし、何じゃそりゃって感じ。

 

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7:00 天気はこんな感じ。はまなすラインを通過。左手に陸奥湾と恐山を眺む。

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8:00  恐山に到着。恐山てのは釜臥山、大尽山、小尽山、北国山、屏風山、剣の山、地蔵山、鶏頭山の八峰の総称」だとさ。

 

 

 

霊場であり、高野山比叡山と並ぶ日本三大霊場1つだとさ。比叡山に行けば揃いだね。 

 

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お寺の名前は「恐山菩提寺」だとさ。

入らなかったけど、この境内には温泉があって、参拝した人は入れるのだ。

さすがに朝一ってことで、人がいない。そりゃね。

でも駐車場の脇の車は水戸ナンバーだった。車中泊かな。

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いたる所に石が積み重ねられてる。

その所以は
恐山に限らず「賽の河原」の石積みは、生まれて来れなかった子供や、幼くして亡くなった子供が、死後「三途の川」にある「賽の河原」に生まれ変り、その河原でこの世でできなかった親孝行や積めなかった功徳の代わりに石を積み上げて仏様に供養して、その功徳を両親に回向しようとすることから積み上げたものです。

だとさ。

 

 

 

 

 

 

 

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確かに、気味が悪いところと言っちゃなんだけど、霊場って言われる所以が分かったような気がするよ。

しかも場所ときたら、こんなみちのくの最果てだもんね。

極楽浜。とっても澄んだ湖。何でって、分からん。でも生き物はいるそうだ。

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三途の橋。 所要時間40分程度。ちょいと期待が大きかっただけに、ちょっと物足りない感じがした。

何だかももっとおっかない所だと勝手に想像してたし。観光気分で行っちゃ行けないトコだと思ってた。

次は、本州最北端は大間に向かいます。
大間=言わずと知れた本マグロの名産地。

恐山から山を越え、津軽海峡に抜ければ、けっこう呆気なく大間着。

道路が漁村を結び、交通量は結構ある。
道路も広くて快適なドライブ。

町営Pに車を停めてお土産屋さんを抜けると、まず最初にこれ。

マグロ一本釣りのオブジェが目に飛び込んでくる。

テレビでも良く見るよね。おねぇちゃんたちが写真撮ってて、しばし空き待ち。早よどいてけろ。

で、この絵。マグロは400kg級なのだ。

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そんで本州最北端の碑なり。うっすらと海の先に見えるのは北海道。わずか20kmそこらの距離。

一応、本当の最北端にも行った。この碑の裏側の水際までタッチしてきた。

そう考えると、本州最南端のときの攻め方は甘かったかも。まぁ最東端は行き着いてないのに行った気分でいるし、いいか。

でね、望遠でとったんだけど、伝わるべか?マグロ漁船の群れなり。

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時間はまだ10:30くらい。朝飯食べておらず、早めのお昼に。

食べる店を物色していると、「今日140kgのマグロが上がったよ」と声をかけられ、その店に決定。マグロだけ丼2500円なり。

美味いんだろうけど、普段からそんな上質のマグロを食べている訳ではないので、とてつもなく美味いということを感じることができなかったってのが本音なり。

ささっ、次は下北半島随一の景勝地は仏ヶ浦でございます。

下北半島のハイライトは他に尻屋崎って場所があるんだけど、そこに行ってしまうとフェリーの時間に間に合わないので、くしくも断念とした。フェリーで陸奥湾を横断しようと思ったばかりに、始めから押してる旅になってしまったのだった。

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まずは崖の上の展望台からの眺めでございます。

木の合間からチラッと見える。

ここはさすがに人がいるでしょ。と、思ったけど展望台には5,6人だったかな。天気も悪いし、なかなかここまで観光には来ないのかな。

そんな訳で、崖を降りなければ、仏ヶ浦にはたどり着かないのだ。結構急な坂と階段を勢いよく下りていく。

帰りは案の定つらい。汗だくの帰り道でした。

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遊覧船のおじいちゃんに海から見ないと全景が分からんよと、半分分からない言葉で声をかけられ、遊覧船に乗船。1人800円なり。他に観光客が見当たらず、すぐにひかり丸出港。

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で、2人だけの遊覧。船頭のおじちゃんの解説付き。
ふんふんと聞いていたものの、ほとんど頭に残らず、この1本ピーンとたってるのがシンボルだそうだ。

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岩々も素晴らしいんだけど、海水の透明度といったら、沖縄なんか比ではない。
ウニがうじゃうじゃいたんだけど、水がきれいってことは栄養がないってことで身はスカスカなんだとさ。
餌の海藻なんて全くないし。国立公園だから、海藻とか植えらんないし。

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あっ、旅番組で梅沢とみおが来て、また来たいって言って、10日後に親を連れて来てくれたって言ってた。
他の人もまた来るって言いながら、来ないもんだけど、あの人だけは来たって言ってた。
数少ない印象的な話でした。

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長岡君が大絶賛。どうも彼は自然地が好きなようだ。
次の企画に活かしますわ。
遊覧後、岩々の中を歩く。ナメック星を思わせるような雰囲気。

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したらば移動。脇野沢へ。しかし、下北半島は道はそんなに悪くないんだけど、山を越えないと次の町に行けない。1時間のドライブ。

が、15:00フェリーまで時間が14:00過ぎに到着。温泉にでも浸かりたかったけど、なし。港周りを走るも、天気が冬空のようになってきて、何だか寂しい東北の冬を少し体験できた。

フェリーは蟹田まで1時間。一気に津軽半島の入り口に到着です。車輌を入れて、料金は10000円なり。下北半島を戻る気にはなりませんよ。

ちょっと仮眠でき、出発。フェリーの扉が開き、向かうは期待が高い黒石市のつゆ焼きそばへ。

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目的店は「妙高」。それが・・・休み〜。
下調べだと、やってるはずなんだけど。

我が家の奥さん的病気発症なり。狙って行ったら、はい、休みです。そんなんばかり。完全に感染しました。

 

で、切り替えは大事。次に目を付けていた「むらかつ」。んが、とんかつ屋だったみたい。で〜ん、とんかつ乗っているし。

つゆ焼きそば。って、いわゆるソース焼きそばがスープの中に入っているのだ。端的に「アリ」だと思います。ソースの酸味が癖になる感じ。フツーのが食べたかった。

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で、ホテルチェックイン。13900円くらい。値段の割には旅路上最上級の宿でした。

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2

当初は白神山地のハイキングだったんだけど、天気も悪く、長岡君の我が儘もあり、八甲田山・奥入瀬渓谷・十和田湖へと変更。この急な変更が・・・不運を呼ぶのだった。

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八甲田山に向かう途中のりんご畑。りんごがなっている姿ってのは、あんまし見たことなかっただけに、こんなに木にぶら下がってるもんなんだと、スゲェ。

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途中、晴れ間が見えたんだけど、八甲田山は雲で頭が見えず、酸ヶ湯温泉まで行ったけど、切り替えて、十和田湖へと向かうことにした。

時間あれば、酸ヶ湯温泉にも浸かってきたかったね。

 

眺めの良い道はほんのちょっとで、木々に囲まれた道を1時間位走ったかな。森林浴には最高です。車もそんなに走ってなかった。まぁ天気が微妙なところで、どうにか雨が降らずに踏ん張ってた感じだったしね。

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十和田湖。

青空が顔を出してくれた。

ここからレンタルサイクルを借りて一気に奥入瀬渓谷を下るはずだったんだけど、お店が開いてなかったりして。

よって、軽く歩いて散策することにしたのだ。

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奥入瀬渓谷は、上流の方、つまりは十和田湖近くの方が水が綺麗なんだとさ。

ご覧のとおり。

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こんなん景色がずっと続きます。

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遊歩道が整備されてて、渓流沿いに歩けて、脇を見れば常に清流、それは絶景って感じ。

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ベストショット。

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奥入瀬渓谷には見逃してはならない5つのハイライトがあって、その1つの「銚子大滝」なり。

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何てことない流れなんですが。

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木々の間から陽が差し込み、新緑の季節と見間違う感じの風景。

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結構、歩いたね。

戻りは路線バスにしようとバス停の時刻表を見たら、1時間に1本位で、次までは時間があると、次のバス停まで歩いてみた。

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滝。

いっぱいあった。

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次のバス停まで来たけど、45分待ち。また次のバス停まで行ける保証もなく、ここいらで待つことに。

ここで初めてバイブル「るるぶ」で地図を見てみた。駄目駄目でした。バスの時間とか、奥入瀬の距離感、バス停の位置とか全然頭に入っていなかったから、無駄な動きになってしまった。まぁそれもいいんだろうけど。

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いいでしょ。

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バス停付近を歩く。

ちょっと歩けば、ちょっと違う趣きの流れ。見る目を飽きさせない。

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これまた。

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バス停に戻ります。

何だかんだ2時間以上は歩いたかな。距離にして5,6kmくらいかな。

 

夕方のニュース番組で富士樹海に誘われる人って感じの特集のひとコマ。

ディレクターが息を切らして追いかけます。彼は自殺を思い留まったようです。

バスまで20分待ち。

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でね、奥入瀬渓谷の見逃しちゃいけないハイライト5つのうち、1つしか写真がない。そうです、4つ見逃しました。

無計画で来てしまったことが全て。どうも見所は奥入瀬渓谷の真ん中辺りに集中してるみたい。歩いたのはほんの上の部分だけだったから。

残念極まりなく、反省。青空に恵まれたのが、せめてもの救いなり。

ささっ、気を取り直しまして、次なるは十和田湖へ。十和田湖といえば、高村光太郎作の「乙女の像」を見なくては。

車から停めて、湖畔を歩き出そうとしたら、来ました大雨。結構降ったね。

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5分位歩くと、お目当てのブロンズ像にご対面。しかし、この時が雨脚のピーク。上から下までずぶ濡れでしたわ。

まぁ奥入瀬渓谷で雨降らず、ここまで雨雲さんが我慢してくれたことに感謝。文句はあまり言わずに、帰路へとつく。

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十和田湖から山を下る。そうそう十和田湖の西半分は秋田県で、下っていく途中に青森産のにんにくを買う。欲しかったのだ。

で、途中で蕎麦を食べて、高速に乗ったのが13:30位かな。ナビを見ると、西那須駅(帰りは長岡君はここから新幹線で大宮へ)到着予定時間19:21なり。距離にして450kmだったかな。

でで、100km走るごとに休憩しながら、本当に予定時間とおり西那須駅に到着。これにて今年の自己満喫会の旅も無事に終了。

先っちょシリーズの目玉として、本州最北端を踏破すべく、未開の地下北半島へ足を踏み入れた。尻屋崎は時間的に断念したものの、恐山・大間・仏ヶ浦を満喫できた。期待以上に下北半島は魅力的なとこでした。
2日目は準備不足から奥入瀬渓谷で失態を演じることになるが、それでも十分に絶景を堪能できたし、逆に手軽な感じで奥入瀬に行けたってのが自己満足できたかもしれないね。

そんな訳で、ETC1000円で青森まで。青森はなかなかやります。往復1700km。遠いかもしれないけど、ドライブ調子が良くて、眠くならずに疲れもせず、アドレナリんが出てたのか、帰ってきてからも寝れず。

前に行った竜飛崎もなかなかで、天気が良ければ八甲田山系も捨てがたく、そして何よりも世界遺産の白神山地がある。次は白神山地辺りを押さえたいもんだね。おっと、五能線なんてに乗って、白神山地→不老不死温泉を満喫できれば青森バンザイ間違いなしだ。

 

 

 

 

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